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岩盤浴の楽しみ 特別寄稿  いわき市在住 医師 part_1
最近は岩盤浴ブームと言われている。岩盤浴?と、あまりなじみのない方もおられるかもしれないが、いわゆる温泉浴とは異なり、温められた小石または石盤上に横になりいわゆる遠赤外線の効果によって体を芯から温める新しい入浴法である。
 近頃では、全国紙でもその効果が大きく紹介され、当いわきにおいても、雨後の筍の様に次々岩盤浴施設がオープンしており、各々にけっこう繁盛しているようである。

 
では、私が岩真砂浴にはまった馴れ初めからご紹介しましょう。

私の岩真砂浴との出会いは一昨年の二月にさかのぼります。当時私は行きつけの平のフィンランドサウナが経営者の高齢化のため閉店することとなり、次の行く先をあれこれあたっていた所でしたが、いずれも帯に短しタスキに長しで、適当なところが見つからず、困り果てておりました。
 
そんなある日、病院の前のバス停で一枚のチラシを見つけ何気なく眺めていると、湯の岳の麓に《岩真砂浴》 という人浴施設がオープンしたとのこと・・・・・・。しかし、チラシ自体あまりきれいな物ではなく、何かうさん臭いというのが第一印象でした。

それでも平のサウナの替わりがなかなか見つからずにいた私としては、ある日、意を決して湯ノ岳 長寿の湯に電話をしてみました。

ところが・・・・・。第一回目はまったく連絡がつきませんでした。チラシには年中無休と明記されているのに何故?
(後で支配人に聞いたところ当時は極端な人手不足のため受け付けの人も風呂掃除に狩り出されていたのが真意のようである。)

当然、あまりよい印象を持たぬまま次の日再度電話をすると暫く呼び出し音が続いた後、ようやくご主人らしき人が出たが、相変わらず無愛想。不信感は更につのってきた。
(これも後日談だが支配人は元々無口で客あしらいがあまり上手ではなかったための様であった。最近はかなり上達したが・・)

しかしここで止めて仕舞わないのがいわゆる歩く好奇心である私の本領である。物は試しと妻と連れ立って湯の岳へ伺うこととした。常磐道の下をくぐり、パノラマラインを目指すも、直ぐ左手下に湯ノ岳 長寿の湯が出現したではないか!
(確かここは慈母観音があったはずでは!?)
私はこの施設はつぶれたモーテルを改築した掘っ立て小屋と硬く信じていたがどうしてどうして小奇麗な立派な施設であった。

早速施設の説明を受けた後、専用のゴザを購入し着替えを済ませて足湯を使ってみた。施設内は実に清潔であり、スタッフもテキパキしておりこれまで私が抱いていた懸念は一瞬のうちに吹き飛んでしまった。やはり百聞は一見にしかずというのは至言である。続く

岩盤浴の楽しみ 特別寄稿  いわき市在住 医師 part_2
他にお客が誰一人居ないためシーンとした雰囲気の中トルマリン鉱石が敷き詰められた足湯につかると程無くジワーッと汗ばんできた!

私は有名な汗かきではあるが「暑い暑い」と騒ぐ汗とはまた違った汗である。汗はやがて毛穴から盛り上がる様に流れ落ちるようになったではないか!・不思議也?
 
十分程足湯で過ごした後次にぬるい方の浴室へ移る。トルマリン石・ラジュウム鉱石・北投石を混ぜた砂利の上にゴサを敷き体を横たえると、程無く汁がコンコンと湧き出てくるではないか! (
何だこれは?

うつ伏せになったり仰向けになったりしながら横たわっていても少しも苦しくないのが不思議である。(
サウナとは全く異なる

汗は時間と共にその量一を増し浴衣は汗でぐっしょりしてきたので二十分程で熱い方の浴室へ移った。

こちらはさすがに熱いと感じたが驚いたことに入室するなり汗が噴出してきた事である。汗の滴は手足を伝い体から滴り落ち、あろうことか髪の毛の先からも流れ落ちてくる!坐ると汗の流れは更に激しさを増し足元は汗の水溜まりが出来ている!
 
この頃になると心臓がドカドカと激しく動いているのが自覚され、限界が近いと体が示唆しているようである。さすがに十分と入っていられず浴室を出たが汗は全く止まる様子がない。

シャワーを浴びても汗は一向に止まらずやむなくバスタオルにくるまって椅子に坐ったまま汗の引くのを待ったが、汗は尚も毛穴から吹き出しており結局三十分近くを費やすこととなった。それでもまだ汗はジワーッとにじんでおり、足元には汗で水溜りが出来たほどである。 (
本当です!

何とか着替えを済ませ帰途についたが寒いはずなのに実に爽やか!サウナや温泉の時には感じられなかった爽快感にビックリした。(
まるで何か汚いものが抜け去ったみたい

すっかり岩真砂浴にはまってしまい今では妻と共に週二〜三回は湯ノ岳長寿の湯へ通うのが習慣になってしまった。二〜三日岩盤浴をしないと何となく体調不良と感じる今日このごろである。
 
これだけ頻繁に通うと費用の面が問題になるが今の所十二枚綴り七千円の回数券を月二回購入すれば事足り、これまで平のサウナに通っていた時の様に、往復の交通費(バス・JR・タクシー) に入浴料、更には折角行ったのだからちょいと一杯と徒歩五分で戻れる自宅に四〜五時間かけて帰ったことを思えば、その出費は相当に少なくなったと言えよう。
(もっとも平のママさん達からは「最近御無沙汰ね」の嫌味の電話をいただく事は多くなってしまったが・・)

さて、岩真砂浴にはどんな効能があるのであろうか。医療法上のしばりから効能は具体的には明記できないが体験上からは医学的な効能は推測される。しかし、これは一例報告の延長線上でありDrO川のいうEBMとは無縁である旨、あらかじめお断わりしておきます。
 
一般的には湯ノ岳長寿の湯もいわゆる湯治であるからジジババが多いと思うとさにあらず。若いネエちゃんから中年カツプルまで多種多様の方々が訪れておりその目的も癌の術後からアトピー・自律神経失調からリウマチと多岐にわたっている。しかし特に多いのは慢性疼痛のようである。
岩真砂浴の楽しみ 特別寄稿  いわき市在住 医師 part_3
かくいう当院の釣り馬鹿日誌と言われる某先生も釣りざおを投げる事も出来なかった四十肩を連日の岩真砂浴と消炎剤の塗布によって治し、鮎釣りシーズンに間に合わせてしまったのだからそれなりの効果はあると言えよう。

村○家を見ても父(84歳)は、腰椎椎間板ヘルニア・母(80歳)は両変形性膝関節炎で共に歩行できずハイハイしていたが父は2ケ月、母は1ケ月の岩間砂浴にて杖歩行可となるまで回復したのであるから驚きである。
(勿論PTの先生方にも大変お世話になっており、この場合はリハビリとの相乗効果と評価したい。)

私自身は、頭髪の変化に驚いている。私の髪の毛は非常にデリケートであり40年来花王のメ※ットしか受けつけず、また一日洗髪しないとフケ・痒みに悩まされていたのであるが、岩間砂浴を利用するになってからはシャワーで水洗いするだけなのに一向に平気であり、また赤毛のアンちやんと言われるほどの細く真っ赤な猫毛だったのが一年以上入浴した今では髪も太くなり、赤みも少なくなり行きつけの床屋のおばちゃんにもビックリされている程の変化を示しています。
一例報告ですが、岩真砂浴は私にはあっているようです。

もともと長寿ノ湯は支配人のお母様が医者にも見放された難病のリウマチを改善したのに感動しこの事業を始めたとのこと。

故にここの支配人は経験に裏打ちされた確固たる信念を待っており、その話す内容は私のようなボンクラ医者をも納得させるものを待っており感心させられます。

しかしこの岩真砂浴は万人に効果が現れる訳ではありません。適・不適は個々の人によって異なりますが合う人にはそれなりに効果が期待できますので一度お試しされることをお勤めします。

ここでご利用に際しての注意点を二つ三つ。まず初めに自分専用のゴザを700円で購入しなければならない点です。レンタルは無いのでもったいないと感じる方もおられるかと思いますが、ウェアーと違って丸洗い出来ませんので清潔を考えれば仕方ないかと考えます。(決してゴザを買わせて以後も通わせようという魂胆ではありません。)

次に相当に汗をかきますので、汗拭きタオルと着替えは多めにお持ちください。(汗が止まらず汗ダクで帰られる方も数多くおりますのでご注意を)「私は汗をかかない」と言う方「汗の出が悪い」という方は一度で可否を判断せず2〜3回通ってみる事をお勧めします。

回を重ねる度に体が汗のかき方を覚え、必ずたっぷりの汗をかくようになり翌朝の爽快感を体験できる事でしょう。

もうひとつ。かなり汗をかくので水分は十分に補給してください。館内ではトルマリン鉱石水が飲み放題ですので、ペットボトルを持参の上、こまめに飲んでください。ちなみに私は1回の入浴に700〜1.000ml補給しますが水ぶくれにはなりません。

入浴時間も各々明示してありますが、いずれもおおよその目安であり個々人の体に聞くのが一番と思います。(元を取るうという考えはご法度です。)

結局のところEBMもなく何か効くのかさっぱり判らぬ岩真砂浴ですが合う人にはとても心地よい入浴法です。現在当院の岩真砂浴同好会にはWドクターとTナースが正会員として登録されております。

さあ、貴方も非科学的などと尻込みせずに一度体験された上で本同好会に参加されてはいかがですか?
ご参加を心よりお待ちしております。